在庫管理の基本

移動タイプは、原料入庫、原料出庫、生産入庫、製品出荷などの入出庫タイプを定義したものであり、在庫管理機能を制御するための最も基本てきな項目です。

一方、SAP ERPには「標準原価」と「移動平均原価」という2種類の原価管理区分が用意されており、品目の登録時にどちらか一方を指定します。これら2つの原価管理区分は、発注入庫または請求書受領に起因する原価差異の処理方法が異なっており、「標準原価」の場合、すべての在庫転記が一旦設定された品目マスタの標準原価で行われ、差異は価格差異勘定に転記されるのに対し、「移動平均原価」の入庫時の在庫転記は入庫金額で行われますので、価格決定機能により発注価格に反映された金額を当該在庫勘定に計上することができます。