会計用語としての消込(けしこみ、英:Clearing、中:清帐)とは、貸借同額の明細を相殺して処理済みにすることであり、基本的に入金や支払が完了した後の債権・債務の勘定科目の残高を消していく作業のことを指します。 消込処理のなかでは、入金と支払のほかに、最終処理ではなく別勘定に振り替える処理も存在します。
会計用語としての決済(けっさい、英:Settlement、中:结算)とは、資産、負債、純資産、費用及び収益の移動となる取引を完了させることを指します。
原価センタ(英:Cost Center)とは、費用を計上する部門のことです。 費用を原価センタに計上することで、部門毎の費用を分析することができます。 原価センタは管理会計(CO)モジュールに含められます。 原価センタは、利益センタよりも細かい、利益センタと原価センタの関係は、1対多の関係になります。“
権限(英:Authorization)は、権限オブジェクトの各権限項目の許容値を組合せたものです。
ABAPシステムの権限コンセプトでは、一つの権限=一つの権限オブジェクトの一つのインスタンスですので、厳密的に呼べば、「権限オブジェクトの権限値」となるでしょう。
権限は、<権限オブジェクト名、権限値名>により識別され、標準テーブル「UST12」(定義)、「USR12」(生成)に格納されます。 権限の定義及び割当単位は権限プロファイルですので、権限プロファイル名がそのまま権限の権限値名になります。
ABAPディクショナリで、権限はデータエレメント「XUAUTH」で表現されます。
権限オブジェクト(英:Authorization Object)は、権限制御でチェックされるデータ項目及びデータのアクセス方法(照会、登録、変更など)を定義するものです。 権限オブジェクトの上位要素としては権限クラス、下位要素としては権限項目があります。なお、権限オブジェクトの値としては、権限(権限値)があります。 オブジェクト指向の視点からみれば、こちらの各用語はそれぞれいかのように読み取ることができます。
権限オブジェクトによる権限チェック処理はプログラム実装ロジックの一部になります。実行時にプログラムは権限オブジェクトの定義に従い、ユーザに割り当てられている権限(値)と処理の対象データ、処理方法をチェックすることにより権限制御を実現します。
ABAPディクショナリで、権限オブジェクト はデータエレメント「XUOBJECT」で表現されます。権限オブジェクトの定義は、標準テーブルTOBCに格納されます。
権限クラス(英:Authorization Class)とは、権限オブジェクトの論理的な組合せです。ECCでは、同じモジュール(又はサブモジュール)の権限オブジェクトを一つの権限クラスに割り当てられることが多い、以下はその一例です。
モジュール(サブモジュール) | 割り当てられる権限クラス |
---|---|
販売管理 | SD |
在庫/購買管理:請求書照合 | MM_R |
ABAPディクショナリで、権限クラスはデータエレメント「XUOBJCLASS」で表現されます、標準テーブルTOBCからシステムに使用されている権限クラスの一覧を確認することができます。
オブジェクト指向の視点からみれば、権限クラスは「パッケージ」に該当します。
権限プロファイル(英:Authorization Profile)とは、権限の集合で、ユーザにまとめて権限を割り当てる単位です。
権限プロファイルは、単一権限プロファイルと集合権限プロファイルの分類があります、さらに単一権限プロファイルにはロールから自動的に生成される「生成済権限プロファイル」とマニュアルで作成される「マニュアル権限プロファイル」が含められます。
ABAPディクショナリで、権限プロファイルはデータエレメント「XUPROFILE」で表現されます。