SapERPの特徴の一つとして、その稼働基盤となるNetWeaver Platformは、WeblogicやWebsphereのような通常のアプリケーション基盤と異なり、アプリケーションの稼働のみではなく、アプリケーションの変更とリリースの管理も対象領域として取り扱っています。NetWeaver Platformは主に下記のような方針に従ってSAPシステムの変更管理を行います。
3階層システムランドスケープ採用
3階層システムランドスケープは以下のように、開発、検証、および本稼働システムで構成されます。
開発システム
カスタマイズ(パラメータ設定)、プログラム開発、単体テスト等の開発作業を行うシステムです。
本番稼動後に不具合修正や追加開発を行います。
検証システム
開発環境で開発したプログラムやカスタマイズデータをテスト環境に移送し、結合テスト等の各種テストを行うシステムです。
本番稼動後は、開発環境で実施した不具合修正や追加開発の動作確認を行います。開発しただけで動作確認テストを実施せずに、いきなり本稼働システムへ移送することはありません。
本稼働システム
本番稼動後にエンドユーザがログオンして、実際の業務として使用するシステムです。
移送システムで開発・検証・本稼働の各システム間の変更エクスポート及びインポートを集中管理します。
移送オーガナイザで変更を確実に記録・管理します。