このトピックでは、ABAPの式を取り上げて説明します。
式というのは結果として値を返すものです。
ABAPは命令ベースの言語であり、命令文に式を使うことができます。
式は1つ以上のオペランド、ゼロ以上の演算子、およびゼロ以上の括弧の組み合わせから成ります。 オペランドと演算子や括弧の間に必ずスペースをあけなければなりません。
ABAPの式はおもに以下のものがあります。
算術式とは、算術演算を行う式です。 算術式は結果として単一の算術値をもたらします。
ABAPでは、算術式を以下の順序で解釈します。
式の計算結果を変数に代入するには、COMPUTE 命令または代入演算子( を使用します。
COMPUTE <n> = <expression>.
COMPUTE はオプションなので、以下のように命令を記述することもできます。
<n> = <expression>.
<expression> で指定した算術演算の結果は、項目 <n> に代入されます。
論理式とは、真偽値を返す式です。
関係演算子を使用する論理式では、2つのオペランドが関係演算子を使用する関係式にリンクしています。
論理式では、関係演算子に従って、2つのオペランドの内容が比較されます。
ABAPでは、AND、OR 、NOTを使うことで、いくつかの論理式をつの論理式にまとめることができます。 結合は以下の順序で解釈します。
ABAPには値が真または偽のブールデータ型がないため、論理式を変数に代入することができません。
論理式は、プログラムフローの制御に使用されます。